毎回まったくつながりが無くてすいません。思いつきなのでw
さて今回は、録音ネタです。
ギタリストなら誰でも思う、いい感じのギターソロを録る方法です。
今回の話は#009 ボーカル(主役)を前に出す ディレイ編と同じような考え方を使いますので、時間があったらこちらも読んでみてください。
ギターソロを録る場合、どうやって録りますか?
まぁ最近ではLINE6 POD系のアンプシミュレーターを使う方も多いのではないでしょうか。
自宅でゆっくりできますしね。
しかし!
おすすめは、ギターソロだけでも頑張ってアンプを鳴らして録ることです。
家に無かったら、家で鳴らせなかったら是非リハスタなどを使って録音してください。
これにはふたつの意味があります。
一つ目はメンタル的な意味です。
ギターソロは、普通のギター演奏ではいけないのです。
「これでどうだ!」という気合の入った演奏が必要です。
自宅で時間の許す限りテイクを重ねるのもアリですが、筆者的には限られた環境でスパートをかけた演奏の方が好きです。
「リハスタが1時間しかない!1時間でいいギターソロを弾かなければ!」
というメンタルは、ハマれば必ずまったり弾いたギターには出せない緊張感を出します。
そして、そういう演奏は抜けます。何もしなくても。
そして二つ目の意味、サウンド的な意味です。
特にハードウェア、プラグイン問わずアンプシミュレーターの音をメインで使っている場合は良い効果をもたらします。
ミキシングにおいて、全く同じ音を2トラック入れて再生するとどうなるでしょうか?
基本的には音の大きさが2倍になります。
ま、2トラック分です。
細かい電気的な理論や設定のことはさておき、音が大きくなるという事です。
何がいいたいかというと、同じような音を何本重ねても音が大きくなるだけ、という事です。
楽曲、アンサンブルの中で抜ける、つまり良く聞こえる要素は色々ありますが、単純なのは「目立つ音」であることです。
ギターソロに限りませんが、抜ける音を作るためには、増やす概念ではなく、目立つ概念を持つのが重要です。
ざっくり言うと、シミュレーターを多用してギタートラックをたくさん作ると、使っているアンプの種類や設定は異なっても、結局「同じ音」な訳です。
つまり、バッキング1、バッキング2、リフ、クリーンと来てギターソロもシミュレーターでやってしまうと、ギター全体の音は大きくなってもソロが目立つ、ソロだけ目立つのは難しいという事です。
ソロ以外はシミュレーターで作りこみ、ソロはギターアンプを鳴らす。
これだけで結構どんな方法で録音しても抜けるギターソロになります。
この理論を踏まえたうえで、録音方法にもひとひねり入れます。
一般的にギターアンプにマイクを立てる場合、ダイナミックマイクをオンマイクにしてセッティングします。
これはこれでオーケーなのでセオリー通り立ててください。
スピーカーのセンターキャップの淵をマイクセッティングのスタート位置として、音を聞きながら5mm単位くらいで位置を調整します。センターに寄せると高域が出てきますが、やりすぎるとギラつきます。
ギターアンプのキャビネットはネットになっていることが多いので、懐中電灯で照らして位置を確認しましょう。
ネットから1cmくらいの距離でいいと思います。
あと、Marshallのキャビなど、スピーカーユニットが複数ある場合は、耳でひとつづつ聞いてみて、最もいい音がすると思うユニットにマイクを立ててください。4つユニットがあれば、それぞれ違う音がします。
で、
これはこれでよいとして、マイクをもう1本立てます。
できれば違う種類のマイク、さらにできればコンデンサーマイクの方が効果がわかりやすいです。
手始めにキャビネットから2m程度離し、左右どちらかに50cm程度離した位置にマイクを立てます。
この50cmは左右でなく高さをずらしてもいいです。
この2本を別トラックで録音し、混ぜます。
2本目の意味はなんでしょうか?
これは、影です。
ボーカルを前に出す手法と似ていますが、目立たせたいものを前に出すには、影を作れば良いのです。
2本目のマイクは、距離が離れているため、1本目のマイクより高域の特性が落ちます。
同時に出すと、この特性の落ちた音が影になり、自動的に特性の良い1本目が前に出てきます。
ギターソロの場合、多くの曲ではバッキングなどより低音を使わないことが多いので、低域がブーミーになりすぎることはあまりないと思います。
ブーミーになる場合は、2本目の低音を削ってください。
どうでしょう?
まぁ単純な方法なんですが、結構効果はあります。
特にいいギター、いいアンプの時ほど効果は如実です。苦笑
ステップアップテクニックとしては、2本目のマイクをコンデンサーとした時、指向性を無指向性にするといい感じの部屋鳴りが追加されてより臨場感のあるソロになります。ただしこれは、部屋鳴りが良い場合に限るテクニックで、加えて部屋鳴りを聞きながらアンプとマイクの場所を探せるセンスは必要です。
また、録音レベル調整を使って効果を大きくすることが出来ます。
デジタル録音においては、録音レベルをギリギリまで突っ込んだ方が輪郭のはっきりした音になります。1本目のオンマイクはこれで良いのですが、2本目のオフマイクはこれを逆用し、わざと低めの録音レベル設定で録音してしまうのです。できれば、プリアンプはきちんとレベルをとって、デジタル化する部分でレベルを落とすといい感じになります。低めのレベルでデジタル化された場合、さらにぼやっとした音になりますので、1本目と混ぜたときに差の効果が大きくなります。
筆者の場合、ギターのオンマイクはSHURE SM57、SENNHEISER MD421、beyerdynamic TG I50dがのどれかが多いです。オフマイク(2本目)は、NEUMANN U87AiやAudio TechnicaのAT4050なんかが多いです。
どのマイクがいいというものではないので、ギターのサウンドに合わせて聞きながら選びます。
ということで、抜けるギターソロを録る方法でした。
やってみてください。
最後まで読んでいただけたら是非クリックをお願いします!
さて今回は、録音ネタです。
ギタリストなら誰でも思う、いい感じのギターソロを録る方法です。
今回の話は#009 ボーカル(主役)を前に出す ディレイ編と同じような考え方を使いますので、時間があったらこちらも読んでみてください。
ギターソロを録る場合、どうやって録りますか?
まぁ最近ではLINE6 POD系のアンプシミュレーターを使う方も多いのではないでしょうか。
自宅でゆっくりできますしね。
しかし!
おすすめは、ギターソロだけでも頑張ってアンプを鳴らして録ることです。
家に無かったら、家で鳴らせなかったら是非リハスタなどを使って録音してください。
これにはふたつの意味があります。
一つ目はメンタル的な意味です。
ギターソロは、普通のギター演奏ではいけないのです。
「これでどうだ!」という気合の入った演奏が必要です。
自宅で時間の許す限りテイクを重ねるのもアリですが、筆者的には限られた環境でスパートをかけた演奏の方が好きです。
「リハスタが1時間しかない!1時間でいいギターソロを弾かなければ!」
というメンタルは、ハマれば必ずまったり弾いたギターには出せない緊張感を出します。
そして、そういう演奏は抜けます。何もしなくても。
そして二つ目の意味、サウンド的な意味です。
特にハードウェア、プラグイン問わずアンプシミュレーターの音をメインで使っている場合は良い効果をもたらします。
ミキシングにおいて、全く同じ音を2トラック入れて再生するとどうなるでしょうか?
基本的には音の大きさが2倍になります。
ま、2トラック分です。
細かい電気的な理論や設定のことはさておき、音が大きくなるという事です。
何がいいたいかというと、同じような音を何本重ねても音が大きくなるだけ、という事です。
楽曲、アンサンブルの中で抜ける、つまり良く聞こえる要素は色々ありますが、単純なのは「目立つ音」であることです。
ギターソロに限りませんが、抜ける音を作るためには、増やす概念ではなく、目立つ概念を持つのが重要です。
ざっくり言うと、シミュレーターを多用してギタートラックをたくさん作ると、使っているアンプの種類や設定は異なっても、結局「同じ音」な訳です。
つまり、バッキング1、バッキング2、リフ、クリーンと来てギターソロもシミュレーターでやってしまうと、ギター全体の音は大きくなってもソロが目立つ、ソロだけ目立つのは難しいという事です。
ソロ以外はシミュレーターで作りこみ、ソロはギターアンプを鳴らす。
これだけで結構どんな方法で録音しても抜けるギターソロになります。
この理論を踏まえたうえで、録音方法にもひとひねり入れます。
一般的にギターアンプにマイクを立てる場合、ダイナミックマイクをオンマイクにしてセッティングします。
これはこれでオーケーなのでセオリー通り立ててください。
スピーカーのセンターキャップの淵をマイクセッティングのスタート位置として、音を聞きながら5mm単位くらいで位置を調整します。センターに寄せると高域が出てきますが、やりすぎるとギラつきます。
ギターアンプのキャビネットはネットになっていることが多いので、懐中電灯で照らして位置を確認しましょう。
ネットから1cmくらいの距離でいいと思います。
あと、Marshallのキャビなど、スピーカーユニットが複数ある場合は、耳でひとつづつ聞いてみて、最もいい音がすると思うユニットにマイクを立ててください。4つユニットがあれば、それぞれ違う音がします。
で、
これはこれでよいとして、マイクをもう1本立てます。
できれば違う種類のマイク、さらにできればコンデンサーマイクの方が効果がわかりやすいです。
手始めにキャビネットから2m程度離し、左右どちらかに50cm程度離した位置にマイクを立てます。
この50cmは左右でなく高さをずらしてもいいです。
この2本を別トラックで録音し、混ぜます。
2本目の意味はなんでしょうか?
これは、影です。
ボーカルを前に出す手法と似ていますが、目立たせたいものを前に出すには、影を作れば良いのです。
2本目のマイクは、距離が離れているため、1本目のマイクより高域の特性が落ちます。
同時に出すと、この特性の落ちた音が影になり、自動的に特性の良い1本目が前に出てきます。
ギターソロの場合、多くの曲ではバッキングなどより低音を使わないことが多いので、低域がブーミーになりすぎることはあまりないと思います。
ブーミーになる場合は、2本目の低音を削ってください。
どうでしょう?
まぁ単純な方法なんですが、結構効果はあります。
特にいいギター、いいアンプの時ほど効果は如実です。苦笑
ステップアップテクニックとしては、2本目のマイクをコンデンサーとした時、指向性を無指向性にするといい感じの部屋鳴りが追加されてより臨場感のあるソロになります。ただしこれは、部屋鳴りが良い場合に限るテクニックで、加えて部屋鳴りを聞きながらアンプとマイクの場所を探せるセンスは必要です。
また、録音レベル調整を使って効果を大きくすることが出来ます。
デジタル録音においては、録音レベルをギリギリまで突っ込んだ方が輪郭のはっきりした音になります。1本目のオンマイクはこれで良いのですが、2本目のオフマイクはこれを逆用し、わざと低めの録音レベル設定で録音してしまうのです。できれば、プリアンプはきちんとレベルをとって、デジタル化する部分でレベルを落とすといい感じになります。低めのレベルでデジタル化された場合、さらにぼやっとした音になりますので、1本目と混ぜたときに差の効果が大きくなります。
筆者の場合、ギターのオンマイクはSHURE SM57、SENNHEISER MD421、beyerdynamic TG I50dがのどれかが多いです。オフマイク(2本目)は、NEUMANN U87AiやAudio TechnicaのAT4050なんかが多いです。
どのマイクがいいというものではないので、ギターのサウンドに合わせて聞きながら選びます。
ということで、抜けるギターソロを録る方法でした。
やってみてください。
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